キャリアを積んで独立

人並みの暮らしって何だろう

社会人になってお給料で生活できる頃になると、毎日の暮らしがそれほど窮屈に感じなくなることがあります。
もちろん無駄なショッピングなどで贅沢すれば話は別ですが、少なくとも日常に差し支えることはそれほどありませんでした。
たまたま運良く仕事が順調だったこともあるでしょうが、働き始めてから数年は身の丈に合った生活ができていたように思うのです。

 

キャリアを積んで独立することになりました。
少ないながら貯めた資金と両親の援助を元手にしてのスタートです。
起業して数年は地味ながら、致命的なダメージは受けずに済んでいたのですが、5年目を境に下降線を辿りました。
丁度震災があった時期も重なったのですが、それからは資金繰りが難しくなり銀行からの借入も希望が通らず苦しい暮らしが待っていました。
運転資金を借りても効果的に使う前に返済に追われる、それは充分な額で無いことが原因でした。

 

それがまた5年ほど続きましたが、その間はまるで学生レベルの慎ましさ、いや学生の方が遥かに恵まれていたかもしれません。
幸か不幸か独り身だったので家族に対する責任等は感じる必要はありませんでしたが、精神的にどんどん追い詰められてしまい、結局仕事を変えることになりました。
毎日の食事は当然自炊、アルバイトで多少の足しにしても寝る時間が減ります。
それを数年続けているとネガティブな発想しか出なくなりました。
ごく一般的な生活レベルに戻すのがまるで非現実的なように思えるほどで、何度もサラリーマン時代を懐かしく思いました。
人並みに暮らすってどんなに難しいんだろう。
転職し多少は楽になった今でも時々そう思う事があります。